パスポートに入国スタンプを押してもらいにモナコに行った (国境では押してくれないので、モナコ市役所までいった)。今回は鉄道移動中にスイスも通っているので、3カ国目である。
国の業務が「市役所」と称される場所で行われるのはイマイチ分からないが、フランスに正式に入国している人が来る分には構わないから良いのだろう。
モナコには警官がやたらと多い。人口65人に1人の割合で警官がいるらしい。雇用対策に警官を雇っているかのようだ。
そして、この大勢の警官に行動を監視されているといってもいい。横断歩道じゃないところで道を横断しようとすると通りかかった警官に注意され、車道を歩いていると再び警官に注意される。交通規則のあってないようなフランスとは大違いであり、やや息苦しさを覚えるほどだ。
電車に乗っているとなんとなくフランスからモナコに入ってしまうが、モナコは文字通りフランスではない。フランス、スイス仏語圏、モナコともに距離は近いが、制度的にも人間的にも随分違う。人が国家を作るものの、国家が人を作るかのようだ。