旅のしおり:土佐と宇和島

記載の時刻は訪問時のダイヤです。

1日目

羽田 0755 (ANA 561) >> 高知 0920
高知空港 (空港バス) >> はりまや橋

・快晴だったので、散歩がてら高知城を撮影。

高知 1140 (あしずり3) >> 窪川 1247
窪川 1321 (しまんトロッコ) >> 宇和島 1557

夕食: ほづみ亭

1日目Tips
・窪川からのトロッコ列車は定期列車に併結なのだが、全区間トロッコに乗れるわけではない。そのせいで指定券の予約が少々ややこしいが、ネット予約できる。偶数番号席の方が景色よさそうに思えた。
・宇和島鯛めしはタレが勝負なのだと思うが、宇和島港にある道の駅では、ほづみ亭のタレを冷凍で売っていた。そのままでは持って帰れないので買うか否か悩み、ほづみ亭の本店まで判断を持ち越した。しかし本店は飲食だけで、冷凍製品の取り扱いはしていないとのこと。がーん。

2日目

宇和島駅前 0830 (宇和島バス) >> 宿毛駅前 1024
宿毛 1037 (土佐くろしお鉄道) >> 中村 1108

・タクシーで沈下橋めぐり

中村 1324 (あしずり10) >> 土佐久礼 1417

宿泊:黒潮本陣

2日目Tips
北海道の田舎以外では運転できない僕は、四万十市の中村を起点に観光タクシーを予約して沈下橋めぐり。
・土佐久礼は風情ある漁村である。チェックイン前に街歩き。

3日目

土佐久礼 1020 (あしずり6) >> 高知 1106

・高知城
ひろめ広場

高知駅 (空港バス) >> 高知空港
高知 1805 (ANA 570) >> 羽田 1930

3日目Tips
・この日は高知城に登城。普通の観光地と思いきや、かなりの運動量である。
・ひろめ広場で素晴らしい昼酒。この為に高知市内に泊まるほどではないとは思うが、好きな人は好きなんだろうなぁ。

しまんとのおもいで

一昨年、愛媛県に行った。松山から宇和島に向かったのだが、宇和島の「ほづみ亭」という大衆割烹店が素晴らしかった。その後も宇和島名物じゃこ天を取り寄せたり、テレビで宇和島を見ると興奮したり、宇和島が頭から離れない。

帰りは古い街を訪ねながら宇和島から松山に戻ったので、旅は愛媛県内で完結した。愛媛県は満喫できたが、隣の高知県は未知の領域である。

高知といえば、鯨のように酒を飲む地である。そういう殿様がいたのだ。たぶん。その殿様については全く見識がないが、良い所に違いない。隣の芝生は青く見えがちなのが、人間である。

二度目の宇和島は、高知県から北上してみようと思った。

まずは高知往復の特典航空券をゲット。宇和島で一泊は確定だが、ちょうどカツオのシーズンだった。宇和島で鯛めし、高知でカツオのたたき。かなり強力な組み合わせになるだろう。高知県内で良さげな宿を探してみたい。

高知でカツオといっても、高知市内に泊まるのは味気なさそうだ。高知市から西に向かって地図を見ていくと、中土佐町、四万十町、黒潮町などワクワクしそうな地名が並んでいる。中土佐町に土佐久礼という漁師町があって、古い市場があるらしい。しかも「黒潮本陣」という、太平洋を望む温泉宿があった。

朝一番の飛行機で高知空港に着き、高知駅から特急で窪川へ。行きは予土線のトロッコ列車に乗って宇和島に向かう。のどかなローカル線の旅だ。こういう列車にありがちだが、自分の席が逆光側になり、景色もイマイチな気がする。隣の芝生は青く見えがちなのが、人間である。

宇和島に着き、満を持して「ほづみ亭」へ。素晴らしい店で、素晴らしい郷土料理を食べ、素晴らしく酒を飲み、素晴らしく酔った。

高知への戻りは宇和島から宿毛に抜けるバスに乗った。普通の路線バスなのだが、所要時間は2時間ほど。山道をトロトロと走っていたら、宇和海に出た。穏やかな漁村が広がる景色である。

宿毛からは鉄道で土佐久礼に向かうのだが、天気が良かったので、途中の中村で降りて、観光タクシーに乗った。四万十川の沈下橋をまわってくれるルートである。1時間半の行程のところ、のんびり撮影していたら1時間50分ほど。すまん。

中村から特急に乗って土佐久礼へ。ちょっと街を散歩し、温泉宿に向かった。カツオがうまい。

最終日は天気が悪かったので、早目に高知へ戻った。高知城に登って山内容堂に関する見識を深めた後、高知といえば「ひろめ市場」である。愛媛の下灘駅を絶賛していたオッサンが、大絶賛していたのだ。カツオとビールのつもりが、練り物と日本酒も加わり、あれやこれやで完全な昼酒になった。

宇和島も素晴らしいが、高知も何だか素晴らしい。隣の芝生も本当に青かった。

ねんまつねんし

いわゆる日本人らしい正月とは無縁の人生である。

そもそも年末年始は仕事が入るし、おせちはキライだし、初詣や挨拶回りには行かない。新年の目標というものも苦手である。数年にわたって年賀状の出し方について考えたことがあったが、結局、届いた年賀状に返信する受動的対処法で決着した。

昨年は12月30日まで仕事だった。最終日は在宅勤務だったので、時間の有効利用ができる。

デスクの右側に会社のPCを置いて仕事をしつつ、左側のMacで年賀状作成に取り組む。ハガキ印刷なんて年に一回しかしないので、色々と失敗しがちだ。失敗すると一枚あたり5円の手数料である。官製ハガキは恐ろしい。

仕事の片手間にプリンター設定で悩んでいると、裏表を逆に印刷してしまった。どうせ失敗するなら、悩むだけ無駄である。

元々の購入枚数が少ないので、どう対処すべきか悩ましい。郵便局はしまっており、プリンター設定より深刻な問題である。ファミリーマートで切手類を売っていたことを思い出し、年賀ハガキの追加を買いに行った。やっぱり悩むだけ無駄である。

そして印刷を完了した。せっかちなので、このままだと宛名を書いて、発送してしまいそうだ。自宅にいると、受動的対処からの逸脱になってしまうリスクが高い。

数年かけて辿り着いた原則を維持すべく、12月30日の夜は街に出た。正月らしい諸行事とは無縁の僕だが、年末のケジメはキッチリつけなくてはいけない。お世話になった飲食店めぐりである。

ところで夏の終りくらいから胃の調子が悪い。処方された胃薬を服用していたのだが、うまく解決できず、いまは漢方に移行している。おかげで症状は抑えられているのだが、ときおり食欲が爆発してしまうのが玉に瑕だ。

漢方薬に頼りつつも、暴飲暴食をしないことが肝要である。

12月26日に小規模な忘年会をしたが、完全な暴飲暴食になってしまった。その夜は満腹感で睡眠が途切れるし、悪夢も見た。

翌日になっても満腹感は消えず。食事を控えめにしていたのだが、深夜に食欲が爆発した。午前2時にチャーシューのせ月見うどんを食べてしまい、12月28日は朝から絶不調。

オッサンになると、消化にも体力を使うのだろうか。睡眠と消化のマルチタスクには非対応の模様。やっぱり暴飲暴食をしないことが肝要である。

さすがに失敗から学ぶべきだろうと思い、12月30日は焼鳥屋で控えめな夕食にした。そして2軒目のバーで、「適度な飲食」を来年の目標にすると宣言。もっとも、その夜は終電まで飲んでしまったのだが。

飲み過ぎて夜中に何度もトイレに行き、軽い二日酔いもあり、12月31日は昼過ぎまでゴロゴロしていた。

大晦日は夕方から近所の中華料理店とバーに行った。この日も当初は控えめにしたつもりだったのだが、あまりにも寒いので、ビールを紹興酒に変更したあたりからおかしくなった。中華料理店で最後にワンタンスープとチャーハン。そしてバーでウイスキー3杯。さらに家へ帰って年越しそば。

ワンタンスープかチャーハン、どちらかだけで良かったはずであり、バーも2杯で帰るつもりだった。結局、何も学んでいなかった。

元旦、昼過ぎに起きると胃もたれだった。まったく食欲がない。おせちが家になくて良かった。ふと思いついて体重計に乗ってみたところ、いつの間にか体重が2キロも増えていた。

改めて危機感を持った。もはや新年の目標が苦手などと言っている場合ではない。