旅のしおり:おんせん県

記載の時刻は訪問時のダイヤです。

1日目

羽田 0805 (JAL661) >> 大分 0940

大分空港でレンタカー借り出し

熊野磨崖仏
真木大堂
富貴寺
両子寺

宿泊:真玉温泉スパランド

1日目Tips
・カーナビの指示通り両子寺から文殊仙寺に抜けようとしたが、途中で道路工事が行われていて挫折。適当に走ったところ、完全な迷子になった。迷子というより、迷えるオッサンである。平地の少ない地形なので、山を越えるルートは難しい。

2日目

宇佐神宮
臼杵石仏

宿泊:別府テラス御堂原

2日目Tips
・昨年、湯布院に行く途中で別府を通過した。その時に街外れの丘の上に宿泊施設らしきものを発見。眺めが良さそうだったので、今回、Google Mapで探して宿泊。温泉街から離れて風情はないけど、予想通り快適な宿だった。

3日目

・由布岳
耶馬溪
文殊仙寺

大分空港でレンタカー返却

大分 1920 (JAL674) >> 羽田 2055

3日目Tips
・由布岳を見るため、由布岳登山口付近で停車して散歩。なかなか気持ち良い高原だった。
今回の滞在でのベスト3は熊野磨崖仏、両子寺、文殊仙寺だった。登り坂が困難な場所ばかりなので、苦労した分だけ他より良く見えた可能性も否定できないが。

くにさきのおもいで

昨年は初めて大分県を訪問した。以前から話には聞いていたのだが、大分空港は不便そうな場所にあった。別府までバスで50分、大分市内だと1時間を超える。まったく知らなかったのだが、大分空港は国東と書いて「くにさき」と読む半島に位置しているとのこと。 九州北東部、周防灘に面して丸く突き出ている部分である。

その国東半島は古い石仏や寺院で有名なところらしい。ちょっと興味が湧いてきたが、公共交通機関だけで国東半島をまわるのは難しそうだった。紅葉の時期がベストシーズンらしいが、車の運転が嫌いな僕は、グジグジと悩んでいるうちに機会を逃してしまった。

今年に入って改めて調べてみると、大分交通の定期観光バスが運行されていることが判明。朝一番に羽田を出るソラシドエアに乗ると、その日のうちに途中のバス停から参加できる。新緑の時期は関アジのシーズンでもある。かなり心が動いた。

オッサンはワガママなので、前向きに心が決まると、観光バスでの集団行動がイマイチに思えてきた。撮影がメインの旅なので、訪問する場所の数よりも滞在時間を重視したい。しかも羽田発が1時間半ほど遅いJALにすると、定期観光バスには間に合わないものの、特典航空券に空席があり、しかも座席配置が好きなボーイング767だった。

結局、定期観光バスの利用は止め、北海道以外で初めてレンタカーを借りることにした。

普段であれば公共交通機関のダイヤを調べる必要があるので、事前のリサーチは欠かせない。しかし今回はレンタカーの予約をした時点で満足してしまい、出発の数日前になっても国東半島について分かっていないままだった。

せっかくの休みを無駄にしそうになり、慌ててリサーチを開始。旅行系サイトから行きたい寺院の目星をつけ、地図をプリントアウトして丸をつける。おおまかなルートが完成したのは、出発前日のことだった。

大分空港で車を借り、あとはカーナビに言われるがまま車を運転し、国東半島をまわった。ちょっと足をのばして、臼杵石仏や耶馬渓も見ることができ、かなり効率がいい。

ところで国東半島にある豊後高田の名産は蕎麦らしい。つなぎなしの十割蕎麦を売りにしている店が多いとのこと。そういえば今まで西日本・九州で蕎麦を食べたことがないが、僕自身は東京下町育ちの蕎麦喰いである。短気せっかちなのは美徳ではないが、蕎麦好きは美徳である。と思う。

せっかくなので豊後高田で蕎麦を食べてみよう。新たな発見があるかもしれない。

一軒目は山の中にある旅館が経営している蕎麦屋さん。週末は行列になることもあるらしいが、金曜だったせいか無難に入店できた。 ちょっと小粋な店構えで、本来であれば昼酒といきたいところだが、そういうわけにはいかない。運転というのは本質的に自由ではないのではないか。ブツブツ言いながら、せいろを一枚注文。

さっそく食べてみると、なんとなく違和感がある。ちょっと太めの田舎蕎麦ふうだからだろうか、食べ慣れない十割だからだろうか。それだけではない気がするが、せいろ一枚だけでは釈然としない。二枚目を食べて謎の解明にあたりたいが、酒を飲めないハンデもあり、謎の解明は二軒目に持ち越し。

二軒目は泊った宿の夕食だった。最初は蕎麦の付かない食事プランにしていたのだが、ここでも豊後高田の蕎麦が食べられると分かり、食事プランを変えた。この店の蕎麦は細くてコシがある。僕が食べ慣れた二八と似ており、違和感が分かりやすかった。

結局のところ、蕎麦つゆが甘いのである。それも角が取れてマイルドな仕上がりになっているというレベルではない。蕎麦の前に刺身を食べて分かったのだが、地元の醤油がかなり甘い。これに随分と影響されているように感じた。

九州の醤油が甘いのは知っていたが、経験があるのは福岡あたりである。これが大分まで来ると更に甘くなり、新たな発見というか、違和感になってしまったようである。

昨年、北海道でレンタカーを借りたとき、車の運転だけで移動時間が終わってしまい、ボケっと何かを考えるヒマがないと思った。それはそれで事実だが、定期観光バスを利用していたら豊後高田で蕎麦を食べようとは思わなかっただろうから、大分県で醤油について考えることもなかった。今回の蕎麦経験はレンタカーを借りたおかげだろう。

一方、レンタカーを利用すると、昼酒を楽しめない。これはボケっと何かを考える時間よりも大きな代償と言える。さすがにレンタカーで運転代行を頼むわけにもいかないだろう。

レンタカーを借りたとしても、昼酒を楽しむ方法はないものだろうか。

旅の記録:北東北

記載の時刻等は訪問時のダイヤです。

1日目

羽田 0750 (JAL141) >> 青森 0905

青森空港 0920 (弘南バス) >> 浪岡 0933

浪岡 1021 (奥羽本線) >> 川部 1029
川部 1038 (五能線) >> 深浦 1244

ランチ:セイリング

深浦 1441 (五能線) >> ウェスパ椿山 1456

宿泊:黄金崎不老ふ死温泉

1日目Tips
昨年の訪問時と実質的に同じ、当日中に最も早く黄金崎不老ふ死温泉に到着できるスケジュール。
・浪岡駅に「あぴねす」という青森市の施設が併設されており、おやつに売店で青森リンゴジュースと地元お菓子を購入。ちょっと地産地消。
・深浦での乗り継ぎ待ち時間に「セイリング」という料理店でマグロとシチューと日本酒。昨年も来ているのだが、やっぱり素晴らしい。ここのために深浦で降りる価値はある。

2日目

ウェスパ椿山 0935 (五能線・快速) >> 東能代 1037
東能代 1056 (つがる2) >> 秋田 1145
秋田 1213 (こまち224) >> 新花巻 1402

宿泊:鉛温泉藤三旅館・十三月

2日目Tips
・大館駅の駅弁「鶏めし」が秋田駅で買える。すばらしい。
・地震による東北新幹線の運転見合わせの影響で、秋田から乗り換え無しで新花巻。普段だと盛岡から「はやぶさ」と併結になって、新花巻は通過してしまう。
・秋田~盛岡はネット予約の割引で安いが、秋田~新花巻には割引の設定がない。しかも東北新幹線と秋田新幹線は特急料金が別建てで計算されるせいか、秋田~新花巻を通して指定券を取ると妙に高い。結局、盛岡〜新花巻は自由席で精算。

3日目

花巻 1027 (東北本線) >> 平泉 1108

平泉駅前でレンタサイクル借り出し
中尊寺
毛越寺
達谷窟毘沙門堂

平泉 1451 (東北本線) >> 花巻 1532

花巻空港 1700 (JAL4954) >> 羽田 1805

3日目Tips
・なぜか平泉に行く時は季節はずれに暑く、東北線の普通電車も混んでいる。今回も毛越寺の良さは分からずに終わった。
・平泉駅前のレンタサイクルには電動自転車があった。上り坂が続くので、普通の自転車だったら達谷窟毘沙門堂は諦めていたと思われる。それでも片道6キロは遠い。
・花巻空港からはJ-Air運航の羽田便。新幹線運休による臨時航路である。