旅のしおり:ひがし北海道

記載の時刻等は訪問時のダイヤです。

1日目

羽田 1215 (JAL543) >> 釧路 1355

夕食:酒房 千葉

宿泊:釧路プリンスホテル

1日目Tips
・釧路の夕陽は美しい。日没時間帯に釧路港のクルーズがあるらしい。目の前で出航してしまったのだが。早く気付けば良かった。

2日目

釧路駅 0855 (路線バス) >> 温根内 0940

・釧路湿原 (温根内ビジターセンター)

温根内 1218 (路線バス) >> 釧路駅 1310

釧路 1414 (JR釧網線) >> 川湯温泉 1546
川湯温泉 1600 (路線バス) >> 川湯温泉街 1610

宿泊:川湯温泉・忍冬

2日目 Tips
・釧路駅前から路線バスで釧路湿原へ。ほぼ無人の湿原を楽しむことができた。冬の釧路湿原はハードルが高いと思っていたが、これで2度目。温根内ビジターセンターに座って休めるスペースがあり、路線バス利用でも問題ない。

3日目

川湯温泉 1045 (ひがし北海道バス) >> 網走港 1200 – 1345 >> 紋別ガリンコステーション 1555

1230:網走砕氷船 – オーロラ

1615:紋別砕氷船 – ガリンコ号サンセット

ガリンコ乗場 1800 (バス) >> 紋別BT 1815

宿泊:紋別オホーツクパレス

夕食:鮨元

3日目 Tips
・川湯温泉から紋別までのバスは、途中の網走港で1時間45分ほど停車する。この時間に砕氷船に乗ることができる。

4日目

紋別BT 0515 (バス) >> ガリンコ乗場 0530

0600:紋別砕氷船 – ガリンコ号サンセット

ガリンコ乗場 0745 (バス) >> 紋別BT 0800

紋別オホーツクパレス 1000 (ひがし北海道バス) >> 網走 1245

網走監獄

女満別 1725 (JAL 3164) >> 羽田 1925

4日目 Tips
・紋別町のキャラクターに「紋太」というオッサンのアザラシがいるのだが、ついにゲット。

りゅうひょうのおもいで

昨年、流氷を見に紋別・網走へ出かけた。COVID-19の影響で旅行者が少なく、ホテルも航空券も直前変更が可能だった。天気予報を見つつ、出発数日前に予定をガラッと変えたら快晴にハマり、流氷を楽しむことができた。

こうなると柳の下にドジョウが二匹いないかと思うのが人間である。もう一度、流氷を見に行きたいと思った。自分の手配ミスもあって、旅の前半である釧路~川湯温泉は予定変更したが、さすがにピークシーズンの網走~紋別には予定を変えるほどの余裕はない。日程ありきで、うまく天候がハマることを祈るしかない。

残念ながら天気予報は曇り優勢だった。降雪の予報であれば、途中から東京に戻ることも考えたのだが、そこまで悪い予報ではない。北海道の神様に任せるしかない。

川湯温泉からバスで網走へ向かった。早朝は晴れたので硫黄山を見に行ったくらいなのだが、網走に向かうにつれて徐々に曇っている。やっぱり柳の下にはドジョウは2匹いないのだろうか。

予約を入れていることもあり、天気が悪いまま網走で流氷船に乗った。雄大な風景ではあるものの、写真的には少々物足りない。

網走から更にバスで紋別へ向かう。冬道を走るバスの窓は汚れがちで、外の景色が暗く沈んでいる。僕も暗い気持ちで中島みゆきを聴いていた。いつの間にか浅い眠りに落ちる。

紋別の手前で目覚めると、窓の外が微妙に明るい。窓の汚れのせいで確証はないが、晴れてきているのだろうか。にわかには信じがたい。天気予報は外れたのか。

紋別港でバスを降りると、きっちり晴れていた。夕方の砕氷船は日没時間帯のサンセット・クルーズである。去年はサンセット・クルーズのみ曇りだったので、これだけでも紋別に来た甲斐があったと言える。素晴らしい。

夜は寿司屋で祝杯をあげた。

翌朝も曇り予報である。天気予報は予報なので外れることもあるが、2日も続けて都合の良いようには外れないだろう。

この日の部屋は、昨年と同じホテルの同じ部屋だった。そんな奇跡が起こるくらいなら、柳の下に2匹目のドジョウがいる奇跡もおきないだろうか。

過度な期待はしないことにして、就寝することにした。それでも気になるのが人間の性で、起きたら曇りだった夢を見たのだが。

はたして早朝4時すぎに目覚ましが鳴ると、空は晴れていた。異様に寒いが、心は踊る。

きっちり防寒をして、バスでサンライズ・クルーズに向かった。流氷が沖合まで戻ったせいか、出港が少々遅れたせいか、たんに日の出が早くなったせいか、流氷帯への到着が日の出に間に合わないハプニングはあったものの、この日も流氷を満喫できた。

北海道の神様のおかげで、柳の下にドジョウは2匹いた。ありがとう。

くしろのおもいで

昨年、取引先から貰ったカレンダーをオフィスで眺めていたところ、2月下旬の金曜日を休むと4連休になることが判明した。その頃は未だインバウンド需要が低調であり、もう一回、流氷を見に行ってみたいと思った。その日の仕事はさておいて、予定を考え始める。

4日間もあるので、厳冬期の知床五湖トレッキングに参加してみたい。大まかな予定を決めたところで早々に自宅に帰り、その日の夜には航空券やホテルなどの予約を完了した。ちょっと早目の手配だったせいか、知床のトレッキングは予約受付期間前であり、改めて手配することになった。

その後、昨年12月にはモルディブに出かけて絶望的な日焼けをしたり、年末に思い付きで釧路に行ったりしているうち、知床五湖のことをすっかり忘れてしまっていた。

気付くと年が変わって1月になっていた。同じ日程は誰もが思い付くようで、既にトレッキングの予約が全く取れなくなっている。キャンセルが出ないものかと何度もチェックしたが、どうにも無理らしい。我ながら大失敗である。

やや絶望的になってFacebookを見ていたら、釧路湿原の温根内ビジターセンターでスノーシューの貸し出しをしているとのこと。そういえば昨年の釧路湿原は微妙な天気だった。再度チャレンジしても良いのではないだろうか。

羽田〜釧路のフライトを調べると、残席が数席あった。JR釧網線が運休になった為に挫折した川湯温泉の旅館も、最後の1室が残っていた。さらに知床へのゲートウェーである女満別空港までの航空券は、キャンセル可能な運賃で取っていた。これだけ条件が揃えば、知床をやめて釧路に行くしかない。出発10日ほど前のドタバタである。

東京を昼に出るフライトで釧路へ向かった。初日は曇りの予報だったので期待していなかったが、到着したら晴れていた。釧路は (自称?) 世界三大夕日の街である。散歩がてら、港へ夕陽を見に行った。

翌朝は予報通り晴れ、釧路駅前から路線バスで釧路湿原へ向かった。温根内に着いた時は曇っていたが、しばらくすると晴れてきた。ついに釧路湿原の冬景色をベストな天候で満喫できた。

この時期に湿原の木道を歩く分にはスノーシューは要らないようである。それでも昨年12月より積雪が増えていて、違う風景を楽しめた。あちらこちらで鹿と遭遇。なかなか楽しい。ほとんど無人で、雄大な風景を静かに味わう事ができた。

再び路線バスで釧路駅へ戻って、JR釧網線で川湯温泉に向かった。北海道のローカル線は収支が過酷なせいか、ディーゼル車両1両だけの運行である。それにも関わらず、狭い通路まで人が溢れて乗降に時間がかかる。混雑で約30分の遅延。乗車時間が長いので、たまに混むような日は1両増結して欲しい。

この日の晴れは長くもたず、川湯温泉で降りたら曇天だった。晴れていたらタクシーで硫黄山に行こうと思ったが、やむを得ない。バスで温泉へ向かった。泉質が素晴らしい、いい宿だった。

翌朝は曇り予報だったが、起きたら晴れていた。網走に向かうバスは10時半過ぎの出発である。朝風呂はパスすることにして、地元のタクシー会社に電話して硫黄山往復を頼む。数年前に来た時は天気が悪かったので、再チャレンジだ。硫黄で黄色い山肌に、モクモクと水蒸気があがる。ワイルドな光景である。

天候が原因で川湯温泉には2度も行きそびれていたが、今回は自分の手配ミスが原因で行くことになった。これだけ旅に出ていて、行くも行かないもコントロールできていないのはどうかと思うが、終わり良ければ全て良し。結果的に素晴らしい釧路滞在になった。