2014/01/27 しちりあのおもいで

以前にも書いたが、短期間で旅に出る秘訣は深夜の羽田便を使いこなすことにある。

ところが、4月からJALのパリ行きがなくなってしまうらしい。深夜にヨーロッパに脱出するには、ANAに乗るか、代わりにパリ便を運航するエールフランスに乗るしかない。思えば2012年に壮大な脱出計画を経てエールフランスと分かれたんだった。

あれから一年半。よもやの復縁ということになるだろうか。たまに別れた妻と再婚する男の話を聞くが、そんなもんだろうか。はたまた新たな恋の幕開けだろうか。

新たに沸き起こる人生の疑問に心が揺れていると、エトナ山が噴火していた。

2014/01/27 たおるみーなのおもいで

お正月はしっかり働き、代休を3日ほど取ることになった。最近の知見よると、3日で東アジア、4日で東南アジア、5日でヨーロッパに行ける。ならば可能な限り遠くを目指すべきではないだろうか。

検討の結果、シチリア。

誰が言ったか、8月のパリに行くなとは人類史上最大の警句だが、冬のパリも避けるべきだと思う。パリだけではない。ロンドンも、フランクフルトも、ミラノも、寒い。

行くのは南欧ということになる。夏はセレブなビーチも、冬はロハスなビーチになる。これを僕の警句としたい。
が、現実は重く、厳しい。

なぜシチリアの冬はロハスなのか。それは需要がないからに他ならない。たしかに泳ぐには寒すぎる。たしかにスキーをするにも雪はない。そして曇りがちでエトナ山は見えにくい。

そしてイタリア人は需要減に極めてドラスティックに対応する。彼らは冬に店を閉める。需要がなければ、供給が減るのも当然だ。

誰が言ったか、神の見えざる手である。言い尽くされた言葉にこそ真理がある。

2013/10/14 しんがぽーるのおもいで

強引に旅に出る秘訣は、仕事帰りに深夜の羽田発に乗ること、そして最終日の夕方に日本に帰ってくること、である。

が、乗り継ぎの関係で、ペナンから日本に帰ってくるのは深夜か早朝になってしまう。24時に帰ってきて翌朝から会社に行く若さはなし、だからといって早朝に帰ってきて一日つぶすのももったいない。

というわけで、ついつい帰りにシンガポールで一泊。値段相当のホテルがない街の一つである。それならばラッフルズに泊まることにした。ペナンとシンガポールでサーキーズ兄弟のホテルに泊まる。そういう旅も悪くない。

ペナンからシンガポールにAir Asiaで戻った。空港の一番安い乗り場からタクシーに乗ると、Taxiというよりは的士というほうが似合うボロタクシーだった。オッサンに「ラッフルズ」と5回言わさせられる。しかも「古くて高級なホテルだな?」と念を押される。たしかにAirAsiaの荷物タグの付いたスーツケースも、このボロ車も似合わない。

ボロタクシーが入場拒否されるとか、Air Asiaで来たのがバレたら宿泊拒否されるとか思ったが、そういうことにはならなかった。