先日、知り合いのオッサンと香港に行った。このオッサンとは、年に一度、海外に行っている。今年はスペインを目指したものの、日程的に折り合わず。この三連休に一日足すとシベリアに行けることが分かったが、冬のシベリアは文字通り寒そうなので却下。妥当なところで香港になった。
別に買いたいものがあるわけでもなく、僕は飲茶とスターフェリーとトラムがあればいい。しかし、このオッサンは四川料理が食べたいといった。それもいいだろう。
香港人は辛いものを避けるという。それでもマンションの一室で営業している四川料理店を探して行ってきた。香港にしては珍しく、本場の四川料理が食べられるとのことである。
初めて食べた本場の四川は異様に辛かった。が、確かに旨い。青島ビールを水がわりに飲みつつ、汗をかきながら食べた。北京語も広東語もできないが、コックのオッサンとウェイターの兄ちゃんに感動を伝えつつ、店を去った。こういう時代だからこそ日中の相互理解に貢献したい。
が、感動は儚い。現実が目の前に迫る。
その晩はゲップをする度に激辛な胃液が食道を上がった。辛み成分と酸で食道へのダメージは甚大なものがある。そして翌朝はピーである。それも尋常なレベルではない。もはや赤い液体である。昨夜の過剰な刺激に腸が耐えられなかったようだ。
それだけではない。ピーピーしつつ、出口付近にも甚大なダメージを受けた。これも辛み成分のためだろう。あまりのダメージのため、数日は歩行困難な程だった。
ところで、一昨日、僕は36になった。去年の誕生日は花が咲いたが、今年はおしりが痛かった。人生は厳しい。