シチリアへは、羽田からパリ、そしてパリからミラノに行き、最後にミラノからシチリアへ行った。ミラノからシチリアは聞いたことのない航空会社の国内線。当然、羽田から通しでチェックインはできないので、ミラノのリナーテ空港で荷物をピックアップして、再びチェックインする。
この時期、イタリアはバーゲンシーズンだった。チェックイン後、セール中の空港ショップでジャケットを衝動買い。ついでにシャツも買う。
そんなこんなで搭乗口に行くと、パスポートケースがない。落としたとすると、セキュリティーのところだ。がーん。
それからミラノのピッチを走る。サン・シーロとリナーテの違いはあれど、イタリアのスポーツ紙に好意的に書かれること請け合いのクレバーな動き。ぼくもACミランに移籍しようかな。
セキュリティーチェックの所にいくと、パスポートは届いていないという。がーん。このままミラノ領事館いって帰国証明書を出してもらうしかない。が、荷物は取り返さないといけない。とりあえず搭乗口に戻るか。そう思っていると、もう一度、鞄を探せという。
そうすると、パスポートは別のポケットに入っていた。鞄には必要以上のポケットがあり、いつもパスポートを入れるポケットでない所に入れていたのだった。走りはクレバーだが、本人はいたってオロカである。ACミラン移籍の道は厳しい。
再びクレバーな走りでサン・シーロを駆け抜ける。そしてロスタイムで決勝ゴール。