ついつい夏にホテルとレストランの予約をしたので、あまり計画性のないまま再びサンセバスチャンに行ってきた。年末年始、のんびりとバルを巡ろうと思っていたのだ。
サンセバスチャンに着いて街に繰り出すと、なにやら騒がしい。どうも地元でリーガエスパニョーラの試合があったらしく、異様な盛り上がりだった。昼間から町中で爆竹と花火が飛び交っている。旧市街に爆発音が響き渡り、スモークが立ちこめる。人出も多い。初日からバスク人パワーに圧倒され、早々にホテルに戻る。
二日目は三つ星レストランで平穏無事に過ごしたものの、三日目の12月31日は再び異様な盛り上がりになった。夕方から散発的に花火が上がり、またも旧市街は人であふれていた。休みのバルも多いようで、開いている店は立錐の余地もない。再びバスク人パワーに圧倒され、早々にホテルに戻る。しみじみと部屋でカップ麺の年越し蕎麦を食べた。
結局、落ち着いてバルをまわれたのは1月2日になってからだった。しかし1月3日には帰らなくてはならない。唯一の計画も危ういところだった。