2012/05/07 はのいのおもいで

今回は往復ともに香港経由で行ったのだが、僕には香港航空も香港ドラゴン航空も同じように見える。ついつい乗り継ぎゲートを間違えてしまった。なんせ10分差でハノイ行きが出るのだ。

空港内で十分に中華を楽しんでから搭乗締め切り直前に香港航空のゲートに行くと、おねいさんが怪訝な顔をするのである。列から外され、Oh…なんていわれて別のゲートを教えてもらった。巨大な香港空港でゲートの間違えはシャレにならない。一瞬、目の前が真っ暗になった。

「急ぐのよー」なんて言われながら、とりあえず走る。走りながらも、これで乗れなかったら香港で二泊くらいして帰るのもいいかなと思った。頭の中を点心とスターフェリーがよぎる。マンダリンホテル3階のバーもいいな。

ゲートに着くと、別のおねいさんが僕を探していた。見つかってしまった。Hurry-upと言われる。これで点心もバーも無理だ。走りながら搭乗券を出せと言われ、立ち止まって出そうとしていると荷物を持って走ってくれた。

そこまでしたものの、別のフライトが遅れ30分ほど待たされた。最後のダッシュは要らなかったんじゃないだろうか。

約30分遅れでハノイに着いた。夜だからか、地味な空港である。地味というより、死んだように静かで暗い。もしかするとハノイ自体が地味で静かなのかもしれない、そう思った。

ハノイ市街に着いて分かったが、完全な誤解だった。混沌とした喧騒の街である。やっぱり香港で乗り遅れればよかった。