たいぺいのおもいで

今年のオッサン旅行は行き先が決まらず。春先から、イタリア、スペインあたりを検討はじめるも、決めきれないまま時は移ろい、秋になっていた。こういう状況になると手段が目的化するのはありがちなことで、とりあえず近場に行くことになった。今年の旅行は今年中に済ませてこそ、今年の旅行と呼ぶにふさわしい。

検討の結果、台湾になった。シンガポールほど遠くなく、香港ほど派手ではなく、ベトナムほど異国感はない。

台湾経験者によると、台湾で良かったのは故宮とのことであった。それに台北郊外の九份という町も風情があっていいらしい。しかし、美術館の類は苦手だし、観光地らしい観光地も苦手である。故宮も九份も止めた。

故宮と九份を除くと、台湾の観光はかなり地味になる。地方への小旅行をして、あとは台北をブラブラしているしかない。昼は問屋街を、夜は夜市を歩く。

夜市を歩いていると、屋台で立ち食いということになるが、人ごみの中、どうも落ち着かない。それに油がきついので飽きる。通りがかりに苦茶というのを発見。油をお茶で洗い流してリセットしようと思うが、お茶の苦さにダブルパンチを受ける。

地味だが台北は手強い。