2010/08/08 としでんせつ

うまれてはじめて屋形船に乗った。その昔は蔵前の旦那衆が大川縁の料亭から吉原に乗りつけていたらしいが、現代ではフツーの会社員が浅草橋あたりの神田川から台場沖まで往復するだけである。

過去、隅田川の屋形船に関しては恐ろしい話をいろいろ聞いてきた。いわく、天麩羅の油が古くて箸もつけられない。いわく、トイレが汚すぎて川に直接する方がマシだ。等々。

現代の東京地獄を期待していったものの、そこまでヒドくはない。

エコノミークラスの機内食の天丼みたいに胃もたれはしないし、着陸前の長距離路線のエコノミークラスのトイレのよりはキレイだった。

むしろ東京の夕景は思いのほか美しかったし、川の風は涼しいし、揺られながら飲むビールもうまいもんだ。

飛行機体験は美化されすぎているが、たぶん屋形船のヒドさは誇張されすぎである。イマイチ高めな料金設定のせいだろうか。カワイソウなもんである。

やかたぶね  ああやかたぶね  やかたぶね